Badou-R本店

青山の閑静な住宅街にひっそりと佇む
45Rの本店、Badou-R。
日本家屋のような一軒家には、
季節を感じる風と光が差し込み、
他のどんなお店とも違う静かな時間が流れています。
45Rの想いがつまった、唯一無二のお店について、
話を聞きました。

1お店の成り立ち
 

2おもてなし
Badou-R店長 仲川 梓

3本店での一日
 

1お店の成り立ち
45Rの哲学を体感できる、本物志向のお店づくりを目指して

すべて国産の木材にこだわったBadou-Rの店内
1997年、グローバル展開を見越したコンセプトの進化と同時期にはじまった45Rの「本店」づくり。それは、ヤングカジュアルな雰囲気から脱却し、原料をすべてオリジナルに変え、「メイド・イン・ジャパン」の本質を強く打ち出していこうとした当時の45Rの哲学を、改めて構築していくことにつながりました。
本店をつくるということの根底には、海外からお客さまが日本を訪れたときにも、45Rのものづくりの精神と、日本文化の魅力を最大限に知ってほしいという思いがあったのです。

すべて国産の木材にこだわったBadou-Rの店内

屋根にはBadou-Rの名の由来になった馬のモチーフが
構想は約3年。元々45Rの本社があった青山の土地に、完全にゼロから建物をつくる計画を開始。そこはどの駅からも遠く、周りは完全な住宅街であり、本来は集客に適した場所ではありませんでした。
「本物をつくること」を哲学に、素材はすべて国産のものを使用。ヒノキづくりの什器や瓦屋根、暖炉に至るまで、日本の誇る職人たちによるものづくりの魂が詰まった場所を築いていきました。建築を若い建築家たちに託し、徹底してディテールにこだわり、自然に包まれ、日本の四季が感じられる場所という、45Rの精神を体現する場所を目指しました。

屋根にはBadou-Rの名の由来になった馬のモチーフが

外観は古くからある日本家屋のようなつくり
常に新しいものが求められるファッション業界において、Badou-Rは異質の存在であり、何十年経っても変わらぬ佇まいで迎えてくれるお店です。「安いから、便利だから」ではなく、本当にほしいものを求めてお客さまがご来店されること、そして、時間の経過によって変化する建物を感じることで、45Rの成長を実感してもらうこと。
それは、わたしたちの原点に立ち返る場所でもあり、思いに共鳴してくれる人が増え、感動を共にするものづくりに取り組める場所でもあります。一度ここに足を踏み入れば、45Rというブランドが世界からどう見えるのか、また他のどこにもない一級の場所だということがすぐにわかってもらえることでしょう。

外観は古くからある日本家屋のようなつくり
2おもてなし /Badou-R店長 仲川 梓
お客さまに唯一無二の体験をしていただくために

「お客さまとゆっくり話せる時間が一番大事」と語る、店長の仲川梓
―Badou-Rにやってくるお客さまとは、どんなコミュニケーションを取っているのでしょうか。
仲川:この本店にいらっしゃるお客さまは、単に洋服をお求めになるだけでなく、ここで過ごす時間を楽しみにしてくださっています。南青山の一等地にありながら、鳥の鳴き声や外からの風を感じることのできるBadou-Rは、思わず都内にいるのを忘れてしまうほど静かな空間です。
お客さまが洋服を見ていかれるのは長くても数十分程度。それからはゆったりスタッフとお話しされていることが多いですね。お客さまにとっても、友達でも家族でも、職場の人間でもないスタッフとの関係はちょうどいい距離感なのかもしれません。お客さまから電話をいただいたときは、お互いの近況などに話が発展し、気が付けば1時間くらい経っていることもあります。

「お客さまとゆっくり話せる時間が一番大事」と語る、店長の仲川梓

季節のイベントの様子はすべてアルバムに



―年4回行われているという季節のイベントは、どんな取り組みなのでしょうか。
仲川:春はお花見、夏にはかき氷、秋の収穫祭、冬はお餅つきといったように、日本ならではの季節の楽しみ方や伝統文化を伝えるお祭りです。
2009年の夏にはじまった、45Rの路面店だけのイベントです。お祭りのテーマに合わせて、期間中は店内のしつらえからグッとスペシャルなものに一変します。その時だけの特別なおもてなしもあります。スタッフ自ら蕎麦打ちをして、少しだけ早い年越しそばをお出ししたことも。
お祭りだからと、わざわざ家族連れで来てくださるお客さまもたくさんいらっしゃいます。お祭りを始めてもう6年目となりますが、年に4回、お客さま同士がつながる大切な場になりつつあると感じています。お別れのときには「また、次の季節に会いましょう」と声をかけ合っている姿をよく見かけます。

季節のイベントの様子はすべてアルバムに

ゆっくり商品と向き合える、自然光の入る開放的な店内
―Badou-Rでしかできないこととはなんでしょうか。
仲川:できないことはない、ということでしょうか。お客さまと真摯に向き合うことができるこの空間は、45Rの思いがすべて詰まっているからこそ。とても自由が許される場所だからこそ、自分のやったことがすべて形になる。このお店に立っていなければわからなかったことがたくさんあります。

ゆっくり商品と向き合える、自然光の入る開放的な店内
3本店での一日

お客さまを迎え入れる玄関口は入念に掃除
10:00 掃除
毎日の仕事は、朝の入念な掃除から始まります。床の水拭きに始まり、庭の落ち葉拾い、道路の前のゴミ拾いまで、広い空間を隅々までチェックします。
お客さまにとって最高の状態で、こだわりぬいた45Rの服を楽しんで見ていただきたい。そのためにチリ一つない空間をつくりあげます。

お客さまを迎え入れる玄関口は入念に掃除

朝、のれんをかけてから1日の営業がスタート

非常灯も陶器でつくるなど、細部までこだわりが

掃除は箒、ちりとり、雑巾などを使い、
すべて人の手で行っていく

朝、のれんをかけてから1日の営業がスタート

非常灯も陶器でつくるなど、細部までこだわりが

掃除は箒、ちりとり、雑巾などを使い、すべて人の手で行っていく

花々のしつらえは暦に合わせて変化
11:00 彩りを感じるお店つくり
週に2回、季節に合わせたお花や植物を入れ替えています。外の光がたくさん入ってくる開放的な空間だからこそ、映えるしつらえもあるのです。お店の中にも彩りを添えるアイテムを随所に散りばめています。

花々のしつらえは暦に合わせて変化

アイロンがけは、きゅっと身の引き締まる瞬間
13:00 アイロンがけと繕い
商品のアイロンがけや、お客さまのデニムの裾上げなども大事な仕事のひとつ。45Rの服づくりを理解し、愛情をもつスタッフが集まっているからこそ、お客さまの手元に届く商品ひとつひとつにも真摯に接します。

アイロンがけは、きゅっと身の引き締まる瞬間

お客さまひとりひとりへ届けられる季節のおたより
16:00 季節のおたより
お客さまへ届ける季節のおたよりを作成します。手紙はお客さまひとりひとりのお好みに合わせて、おすすめ商品の中身を入れ替えることも。ちょっとしたことですが、こういったコミュニケーションの積み重ねをとても大切にしています。

お客さまひとりひとりへ届けられる季節のおたより